ファスティングって何?
今、芸能界やスポーツ界、政治家の間でも新しい健康法として注目されています。
さらに、デトックス効果やダイエット、美容効果が望めることから、女性を中心に大人気の新美容法でもあります。
ファスティング(断食)は、古来より健康や医療目的として行われていました。
その性質に注目し、他の効果も期待できるとして、最近ではファスティングによるデトックスやダイエットが広まっています。
ファスティングは、一定期間固形物をなどの食事を摂りませんので、胃腸をはじめ内臓を休めることができます。
消化吸収を行わないことによって、胃腸は吸収に使っていたエネルギーを、体内にたまった毒素を排出する働きに使います。
この働きによって、体内の老廃物や毒素などの不要物や腸内にたまった宿便なども体外に排出することができ、体内から健康になることで、肌細胞の活性化も望め、美容に効果的です。
さらに、エネルギー(ブドウ糖)を摂らないので、体内の脂肪燃焼を促し、ダイエット効果も望めます。
医療現場でもファスティング!!
その例として、ファスティングによるデトックス効果で、
カネミ油症事件(1968年福岡県北九州市小倉北区、食用油の製造過程において、作業員のミスにより、脱臭のためのポリ塩化ビフェニル(PCB)が混入。その食用油が加熱されたことでダイオキシンに変化し、その油を通してダイオキシンを摂取してしまった人たちに多大な被害を与えた事件。)における油症患者のダイオキシン類の排泄量が増え、症状が軽減することが観察されました。
経験したことのある人はわかると思いますが、麻酔薬を必要とする外科手術の準備として短期間のファスティング(断食)を行います。
麻酔をかける際に体内の食べ物によって不都合(胃の内容物が逆流し気管に詰まるなど)が生じる場合があるため、手術の数時間前から患者は飲食しないことを強く勧められます。
健康診断では、食事によって指標が変わらないようにするために、短期のファスティング(断食)を求められます。
上記の麻酔と健康診断に関しては、デトックス効果は関係ありませんが、短期間のファスティングならば、思ったよりも身近に存在しています。
何もないリセットされた状態が、正常な状態ということですね。